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2013年12月14日 (土)

KATO クモハ53を出して見る(その3)

こんばんわ。

1日空いてしまいましたが、KATO飯田線の続きです。

今日は、クハ47009にスポットを当ててみます。

今回のラインナップの中でも一番の旧車となるのがクハ47で、リベット表現がされている唯一の車両です。
古くはGMキットのクモハ43(クハ47100番代)からも表現されており、目新しいものではありません。
ただ、実車のスケールから縮尺した場合、どの程度の表現となるのかは、実際に作ってみてその出来を見るしかありません。
多少のデフォルメはやむを得ないものと思います。

最近、鉄コレにおいても同タイプのクハ47が発売されているので、この辺りを踏まえて画像を確認してみましょう。

Kato47009

今回のKATOクハ47009です。
おとなし目の表現が非常に好感がもてますね。大袈裟過ぎず、それでいて的確感が伝わってきます。
30年前ではいい加減だった所属表記等も実車に基づくものとなっており、すごく良くなったな、と実感します。

56072347

ちなみに、こちらは身延線で撮影したクハ470番代ですが、この角度から見ると、リベットの羅列のみで、窓すら確認できないほどすごい状況になっています。
写真を撮ったときは全く気が付きませんでしたが、仕上がりを見た時には非常に驚いたものです。

Kato47009_2

では、鉄コレと比較してみます。まあ、本来はグレードの位置からして比較するのは酷なんですけど、実は、鉄コレをN化すると意外と金額が張ってしまい、同じ土俵に乗っても遜色がない筈なんです。

まずは塗装ですが、写真の発色の関係でやや違和感がありますが、その点は無視しても、鉄コレはクリームの下に下地の青を感じてしまいます。ここは段違いの差となります。

窓枠について、KATOは無難に車体への表現としていますが、実は窓桟に段差がある部分にはめ込んで密着感を出しており、何でもないようですが非常に精密に表現されています。
一方、鉄コレは窓側ガラスに桟を表現する方法であるため、はめ込んだ際にどうしても車体との隙間が強調されてしまいます。
もちろん、この点の表現はKATOの見栄えを支持する人が多いとは思いますが、実車はかなりガタが来て隙間が空いていても不思議ではないため、この点については私は否定いたしません。

Kato47009_3

こちらは正面を並べたところです。
ワイパーやサボ受けなどを見てしまうと、やはり鉄コレは手抜きが激しいなという印象ですね。KATOは手を抜くことを知らないように見えます。サイドの乗務員ドアなんかもやはり同様です。
大きいところでは、鉄コレは縦のリベットを全く表現していないため、非常に中途半端な顔になってしまいました。

ベンチレータを比較すると、ちょっと位置が違ってますね。この辺りは鉄コレの検証不足でしょうか?
ヘッドライトの出来やトータルの安定感を考えてみても、やはり比較するのは酷でしたね。

しかし、比較しないで単品としてとらえた場合、鉄コレもそれほど悪いとは思えません。GMキットしかなかった時代であれば、間違いなくこれで満足できた筈です。

土日にまた続きを考えます。

【補足記事】

 

クハ47050番代に対する認識が違っていたようなので、訂正させていただきます。

GMキットの改造でクハ47069を作成した頃、かなり昔ですがそれなりに資料を調べたことがあります。その際、「改造された正面にはリベットがない」とあった資料を鵜呑みにしてしまい、20年も経ってしまいました。
しかし、ご指摘のとおり、画像を探してみると、リベットの全くない車両は見当たらないような気がします。これは、種車の妻面が利用されていたとか、元の部材を利用したとか、改造を下した工場の都合で様々な方法が使われたのではないかとも想像できます。
過去に調べた時点では今の様にインターネットなんて言葉すらなかった時代ですので、調べるのも自分の都合次第であったことが災いしたようです。

飯田線に通った当時、現在の様に車両に特化したような撮影方法ではなかったので、細部をクローズアップするような撮り方をしていませんでしたし、ことクハ47に関しては殆ど写真が無い状態でした。今般、1枚だけ正面が写っていたクハ47069を拡大して見たところ、確かにリベットを確認することができました。

今、旧型国電を改めて研究できることが楽しくなりました。
この機会にご指摘いただきましたことを感謝いたします。


※ クハ47069の大きな写真。

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鉄道模型(鉄コレ以外)」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。
さてクハ47の正面の表現についてですが、鉄コレのクハ47はサハ48改造の50番台車である47070をプロトタイプとしておりまして、運転台は後付けです。したがって縦のリベットはありません。ただ、余計なリベットも表現されているようですが。
またサボ受けの形状も中央の縦桟がないものです。乗務員ドアやその横の手摺りにも違いがありました。
実車の50番台は、飯田線と身延線で活躍していましたが、改造の経緯や時期からかリベットの有無や手摺りの形状・位置などに違いがありました。この辺りも模型で表現すると面白いかもしれませんね。

投稿: まあと | 2013年12月14日 (土) 05時25分

昨夜は欠席してすみませんでした。
毎回大変参考にさせていただいています。
クハ47という形式自体に興味を持ったのが、鉄コレ発売時でしたから、それからずいぶんと詰め込みがちな勉強をしています。
リベットが打たれまくったカトーの旧国。鉄コレも安いイメージが実はそうではないので、比較記事は良いと思いました。
トミーテックもネタ追従が無いからといって適当には作れなくなりました。ユーザーもさらに冷静に鉄コレと付き合う必要がありそう。
形式に関係無い話ばかりですみません。しかしこうした記事は、メーカーの意図を探るようで楽しく読ませていただけます。

投稿: しなのさかい | 2013年12月14日 (土) 09時13分

鉄コレ初期のコンセプトはいわば「すきま商品」であったと思いますが、こうも真っ向から勝負されてはどう太刀打ちするのか興味があります。
シリーズの中には窓枠の周りに窓周りの塗色ではなく断面の成形色がそのままだったりしますが、これをひと手間かけると驚くほど向上します。
こうした手間も考えると価格よりも企画を買っているように思います。
模型は見る人の感性というか捉え方もあるので一慨には言えませんが、雰囲気やバランスでしょうか。

投稿: ホビぽっぽ | 2013年12月14日 (土) 12時09分

まあと様
これ50番代だったんですね。良く見たら070ってありました。じゃあ、リベットそのものがエラーですね。
私自身が50番代の写真をほとんど撮っていなくて、リベットのある50番代って居たのですか?
個人的にはあまり形態の違いによる種類は出て欲しくないんですよね。なんといっても出来るだけお金をかけたくないというのがあります。ただ、身延線に居た直線雨どいのクハ47はぜひ製品化してほしいと願っております。

投稿: キハ181つばさ | 2013年12月14日 (土) 15時08分

キハ181つばさ様
いろいろと調べてみると、50番代にも正面のシルヘッダーにリベットが残っている車両があったりしまして、残り方も貫通扉のあった部分だけがなくなっていたり、飯田線の069ののように真ん中の窓の上下にもリベットがある車両があったりと複雑です。069は最近でも入手が容易な浅原氏の本に写真が出ていますが、サボ受けの位置が他車より下にあるのも特徴的です。
Nゲージで何処まで拘るか、メーカーにも我々モデラーにも判断の難しいところですね。

投稿: まあと | 2013年12月14日 (土) 22時04分

しなのさかい様
留守番お疲れ様でした。
結構ボリュームがあってお腹いっぱいで気持ち悪くなってしまいました。でも、鉄話がないと、どうしても会話が途切れがちですね。特に喫煙者は端に追いやられてしまうので余計ですね。
クハ47も32系と42系が混在し、さらに32系の先頭化改造車と52系からの先頭化改造車、さらに3扉化・4扉化改造車の別形式と、115系にも劣らぬバリエーションがありますので、これだけでも模型化するには道のりが長いことが分かりますね。さらに個体ごとに特徴が存在してしまうと、メーカーがそう簡単には取り組めない、という気持ちも分かりますよね。
さあ、まだ初っ端の段階として、今後どう出るでしょうかね。

投稿: キハ181つばさ | 2013年12月15日 (日) 22時43分

ホビぽっぽ様
おっしゃるとおりで、N化してもコストが掛かって売れるかどうかも分からない形式を、出来の良さはともかくそれらしく造り、売れるかどうか分からないものを抱き合わせで売ってしまうという荒っぽい方法ですね。
しかし、買う側もその中には1つくらい欲しいものがあり、ブラインドだから仕方なくコンプしたり、欲しいのが出るまで余計なものを買ったりと、なんとも上手い方法を考えたものです。
しかし、軌道に乗ってしまえば少量生産の融通が利くだけに、好きな事業者が特注同様に発売してくれるようになりましたし、それはそれで良かったのかな?と。
今回のKATOの取り組みは、今後の動向によって鉄コレに脅威をもたらすことは間違いないでしょうね。既に各線の旧国セットが予告されていますので、金額的にそれほど差がない以上、ライトも点灯しない商品に手を出すかどうか、慎重に見ていく必要がありそうです。

投稿: キハ181つばさ | 2013年12月15日 (日) 22時55分

まあと様
この度は色々とご助言いただきありがとうございました。改めて旧型国電の奥深さを知ることができ、また、これら模型化に関して間違った道を選んでしまうと大変なことになりかねないと改めて思いました。
昔は「ないモノは自分のウデとセンスで手に入れる」ことしかなかったのですが、今は自分で苦労しないですべてを他人任せ。そのくせ「ここは違う」とか「値段が高い」とか口ばかりは良く動く世の中になってしまったように感じます。
時代の流れですから仕方がない部分もありますが、いくら期待ができるものとは言え、ある程度のところまで妥協する精神も必要になると思います。そうじゃないと、成される前にメーカーも購入者も倒れかねませんからね。

投稿: キハ181つばさ | 2013年12月16日 (月) 23時52分

去り行くクハ47を見て 車体垂下を
起こして居ないのにビックリ!
流石に省型電車です
カトーの プラ製品でありながら
エッチング然とした 仕上がりに
感動すらしてしまいます。
もう次回の旧型国電が出てくるのが
たのしみです

投稿: 線路際の住民 | 2013年12月17日 (火) 20時02分

線路際の住民様
レス順間違えました。
垂下については、多客路線を走っていた期間によっても異なるとは思いますが、大戦の混乱を過ごした車両としては、やはり戦前製だからこそ丈夫にできているのかもしれませんね。
今のところの発表では飯田線に特化されているようですが、発展的には身延線や戦後の横須賀線なんかも行けるはずです。阪和線とか片町線まで行ってしまうとドツボですかね。

投稿: キハ181つばさ | 2013年12月22日 (日) 22時15分

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