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2011年11月 6日 (日)

信じられないミスによる事故

こんばんわ。

空気ブレーキのお話。

鉄道の車両でブレーキを掛ける場合・・・
ブレーキハンドルにより空気を込めるとブレーキが掛かります・・・

というのはウソ

元空気溜めに空気がいっぱいになると、その圧力によって制輪子を押し、ブレーキが掛かっている状態になります。
走るとき、ブレーキハンドルを緩めると、ブレーキが掛かる方向に空気を込めているブレーキシリンダーの逆方向へ空気圧が送り込まれ、ブレーキが外れるようになっています。
この辺り、間違って理解されている方が多いと思います。

勝手に走り出した列車、ブレーキの空気抜くミス- 読売新聞(2011年11月5日20時40分)

青森市で4日、故障で停車した新青森発大湊行き臨時列車が下り勾配で勝手に走り出したトラブルで牽引用車両と連結する前に係員が故障車両のブレーキの空気を抜いてしまい、ブレーキが利かなくなったことが原因とわかった。
JR青森支店によると、牽引される車両は、勾配などで走り出すのを防ぐため、連結後にブレーキの空気を抜くことが手順書で定められている。同支店は「作業手順を徹底したい」と陳謝した。

そういう意味では、この記事の内容も明らかに間違っていますね。
まあ、それはなかなか簡単には理解できないと思いますので仕方ないですが・・・。

こんな単純ミスがあっていいものだろうかと、国鉄OBとして危惧してしまいました。
私は動力車についての知識は殆どありませんし、営業として働いていましたので、当然、学校での授業以外で研修等も受けたことはありません。

しかし、貨車の入換を行うに当たり、ブレーキの仕組みを解っていないと、非常時の対応が出来なくなってしまいます。ですから、もちろん知っています。

鉄道の安全は、走ることよりも止まることにあります。鉄道だけではなく、自動車でも自転車でも船舶でも一緒です。(飛行機はちょっと違うな・・・。)

動力車を操る資格のある職員が、この程度の理解もできていないというのは、「かなり質が落ちてる」と言わざる得ません。
「作業手順を徹底する」というより、「仕組みを徹底的に理解させる」とし、理解できない職員には「運転させない」「乗務させない」というのが正しいのではないかと思う次第です。

正しく報じるならば、「ブレーキを作用させるために必要な車両内の空気をすべて抜いてしまった」とすべきでしょうか?要は、「元空気溜め」の空気をすべて抜いてしまったわけです。
こうなってしまったら、ブレーキを掛ける手段として残されているのは、車両内から「手ブレーキ」を掛けるか、外部から「ブレーキシュー」を咬ませるかしかありません。何にもぶつからずに自然に止まったというのが奇跡であり、場合によっては大惨事となったかもしれないことを肝に銘じて対応していただきたいですね。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

>ブレーキの空気を抜いてしまい
これは「ブレーキシリンダー」の間違いではないでしょうか?
具体的な状況はわかりませんが、供給空気ダメかブレーキシリンダーのどちらかでしょう。
コンプレッサーが故障で動作しないのであれば、連結~牽引の際に不緩解の可能性がありますので、意図的な緩解が必要ですね。それをブレーキが作動する車両と連結する前にやってしまったと。

いずれにしても構造の不理解と、それを行うとどうなるのか という想像力の欠如ですね。
今の世の中、ことに自動車など「自動化」され過ぎていて機械に対する怖さがわからないで扱っている という事態そのものが非常に恐ろしいことです。

投稿: ホビぽっぽ | 2011年11月 8日 (火) 11時22分

ホビぽっぽ様
私は電車とか気動車のシステムは良く知らないのですが、ブレーキシリンダーから緩解方向へエアーを抜くってブレーキハンドル操作以外に出来るのでしょうかね?貨車の場合はそのようなことは出来ませんので、ブレーキを緩解するには元空気ダメのエアーをすべて抜くしかありません。
もっとも、コンプレッサーが動いている状態だとまた空気圧が上がってしまいますので、コンプレッサーを停止させないと意味ないですよね。
詳細な状況が分からないとなんとも言えませんが、まあ、素人っぽい話です。

投稿: キハ181つばさ | 2011年11月 8日 (火) 23時01分

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