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2010年6月23日 (水)

「□傷」の表示について:「戦傷病者乗車券引換基準規程」

こんばんわ。

久し振りの更新なのに難しい題名ですみません。

先般アップいたしました『特急「あさま12号」:傷病?介護人割引&自由席特急料金後払???』におきまして、「□傷」の意味が分からず困っていたところですが、”営業指導係様”より貴重なヒントをいただきまして、この情報を元にググりましたところ、1発でHITしました。よって、ここにご紹介したいと思います。

まずは画像です。

Photo

「□傷」と「□護」のセットと「自由席特急料金後払」の2つがポイントとなっていた訳ですが、規程を見たところ、これら全てがセットであることが判明いたしました。

詳細はJR各社の『戦傷病者乗車券引換基準規程』をご覧いただければと思います。

私は条文解釈が苦手なのですが、パッと見の解釈をこう見ます。

戦争による傷病者の養護は当然にして国の責務であるため、生活の必要上、移動に列車を利用する際は、戦傷病者及びその介護者から旅客運賃や特急料金等を収受してはならない、つまり、国費で負担する制度である、という考えのようです。

旅客が戦傷病者およびその介護者であることの証として、『戦傷病者乗車券類引換証』と引き換えに乗車券類に「□傷」又は「□護」を表示している。

さらに、戦傷病者およびその介護者から運賃・料金を収受していない証として、「自由席特急料金後払」の表示をすること、となっています。おそらく、『戦傷病者乗車券類引換証』に示された金額をもって国からその金額が入るということなんでしょうね。

ただ、示した基準はJR(株式会社)であるため、国からその費用が負担されることになると思いますが、国鉄時代は公共企業体と言いつつも国の直接の機関と同じような扱いとなっていましたので、運賃・料金相当の金の流れがあったかどうかまでは定かではありません。

もう1点、「自由席特急料金」のみ後払の表示になっていますが、これは同規程内でも全て自由席の区分だけについて「収受しない」ことになっています。「この規程に定めてない事項については、旅客営業に関する一般の規定による。」となっていますので、逆をとれば「指定席料金までは負担しません」ということが読み取れます。

したがって、この旅客は、指定席料金相当分のみを窓口で支払い、特急列車を利用した。その費用は(おそらく)国が負担するから安心して乗ってください、ということなのだろうと思います。

私も構内職→営業係職ではありましたが、出札窓口を経験していませんでしたので、乗車券類に係る知識は全くと言っていいほどありません。今回「営業指導係」様よりタイムリーで貴重なヒントをいただきましたことに、厚く御礼申し上げます。

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今日は知識のコレクションでしたね。

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切符(指定券関係)」カテゴリの記事

コメント

こういった規定も、いつかは廃止になるのでしょうね。
そしてこれからも、こういった規定を適用されるような国になってほしくないです。

投稿: シービー | 2010年7月 2日 (金) 22時22分

シービー様
戦災傷病は証明書の交付が必要となっていますので、逆にこの交付申請が無くなれば、戦災傷病者が居なくなってということになります。
制度としてはこれをもって廃止し、ホッとすることになるわけですが、おっしゃるとおり、二度とこのような制度を作らなければいけないようなことをしてはならないと思います。
北朝鮮にもそのくらいの良識が通用すればいいのですが、いつかは爆発しそうで怖いですね。

投稿: キハ181つばさ | 2010年7月 3日 (土) 00時26分

私の様な青二才の書き込みが役に立ち、何よりでございます。

さて、現在のマルス端末では、『戦後』という表示が基本となります。(乗車券が身障者割引の場合は『戦後身』などもあります)流石に『傷』という表示を現在は使い辛いのでしょう。

また、山形・秋田新幹線、いわゆる『幹在特』の急行券類に引き換える場合は、急行券類引き換え証が2枚必要となるなど、非常に厄介なシステムとなっています。

急行列車主体だった昭和時代の規程ですから、見直しも必要なのかもしれませんがいずれは無くなるであろう規程ですので、放置され続けているのが現状だと思います。

投稿: 営業指導係 | 2010年7月 7日 (水) 20時51分

営業指導係様
いやいや、きっかけが無かったら何も分からなかった制度ですので、大変助かりましたよ。
なるほど、新在の乗り入れは別扱いなんですね。利用者にはあまり優しくない制度ですね。もっとも、そこが「風化」を密かに狙っている国の姿勢が見えるように思います。重要な制度でしたら「やらなきゃいけない」と思う筈ですから、やはり軽んじているようで嫌悪感が湧きますね。

投稿: キハ181つばさ | 2010年7月 8日 (木) 20時03分

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